19 信濃の国殺人事件作品NO.19 信濃の国殺人事件 背景の社会テーマ 長野県の分県問題 感想 昭和23年に起きた長野県分県事件は議会採決直前の「県歌・信濃の国」の大合唱の結果、なし崩しのように消えた。 この時の分県派議員の怨念が37年経った昭和60年再び殺人という形で甦った。 信州毎朝新聞・牧田の絞殺死体が水内ダムで発見され、部下の中嶋が疑われる。その後、恵那山トンネル、長楽寺、寝覚の床でも次々と絞殺死体が発見される。それらは全て、長野県歌「信濃の国」の歌詞に登場する名勝だった。信濃のコロンボ・竹村警部は中嶋の妻・洋子の協力を得て、事件の核心に迫る。 殺された4人はいずれもかって分県推進派の議員(牧田・前島・宮沢・平沼)かその家族であったことから残った一人の遠山が疑われるが病状悪化で死去。 事件は混迷を深めるが信濃のコロンボ竹村の執念で牧田が精神錯乱を起こし裏切った平沼と前島、宮沢の子供を殺害、平沼の息子たちが死体処理とアリバイ工作をしたこと、牧田本人は結局他殺に見せかけた自殺であることを解き明かした。事件に関わった息子平沼武一と友人大林章雄の自殺で一人の逮捕者も出さずに集結した。 探偵・信濃のコロンボ竹村岩男(長野県警警部) 被害者 牧田祐三(49歳) 甘利知美(39歳 宮沢の娘) 谷口節夫(47歳 前島の息子) 青木健夫(新聞記者) 犯人 平沼武太郎(75歳 元議員 ) 平沼武一(息子) 共犯 大林章雄(元新聞記者) 終結 犯人自殺 |